第1話 株式会社ワイティーエム、株式会社スペース二十四の戦術・戦略について。
このブログはワイティーエム・スペース二十四の創業の精神・仕事に向かう心構えを忘れぬようにと書き記していくものであります。
まずは、経営の基礎戦術・方針に関してのことを書いていこうと思います。
コインパーキング事業に参入するときに資本力・人的資源など大手には全く及びませんでした。それでも勝つためにはどうしたらいいのかを毎日考えておりました。そこで何百冊も書籍を読み込んでいくつかの仮説を立て、実証しながら経営を行っていったものであります。
まずはランチェスター戦略の適用です。三井不動産、パーク24と比べると規模では全く太刀打ちできるものではなかったため、局地戦で勝利することを最初に実行しました。
そもそもご先祖様は、愛知県に住んで織田信長の領地に住み、織田家の刀剣を鍛えておったようです。今川義元が上洛のときに桶狭間で今川軍2万5千を打ち破ったことは誰もが周知のことですね。
このとき織田軍武将の刀剣を鍛えたのが私のご先祖様です。

今川義元 率いる2万五千に対して、織田信長 率いる2千の騎馬隊がいかにして勝利を収めたのか。ランチェスター戦略的な視点化から考察してみました。
まず第一に、敵の正確な位置情報の獲得です。今川義元本陣の場所を正確に把握しなければこの作戦は成功しないため、正確な情報を収集する必要がありました。そしてその情報から本陣の動きを予測して、位置を確定することがこの作戦の成否を分けたのである。
第二に、機動力を生かして局地戦において短時間で総大将 今川義元を打ち取る必要があった。時間がかかれば周囲から援軍が到着してしまうため、短時間で総大将を打ち取らねばならない。
この2つが桶狭間戦いにおける重要な勝因であると思う。
この2つの事象を現実にコインパーキングの経営に生かしている。まず情報の把握においては、現代では土地の情報は全て記録されているために、時間をかければ正確な情報が把握できる。これにより地権者や何を運営しているのかの情報は全て把握できる。
新幹線のぞみが到着する東海道線の駅は、大手の資本によりほとんどの土地に駐車場が建設されてしまっている。ここで勝負をするのは得策ではない。
よってこの大手の参入していない、東海道線のこだま・ひかりしか停車しない駅に集中的に経営資源を投下していく戦略を実行したものである。
特に岐阜羽島駅、新富士駅、米原駅は、重点地区として積極的に出店をしたものである。
これは大きな成果をあげており、大手がいない局地戦で勝利を収めることができた。

またこのランチェスター戦略の局地戦戦術は、個別の駅を対象としても行っており、大手は駅から見える位置に駐車場を建設することが多い。そのため、ワイティーエム・スペース二十四では、駅から少し歩く距離の位置でも駐車場を建設している。
少し歩くけど安い価格で提供することにより、お客様に喜ばれて大変な好評を頂いている。
このように相手が大手だから敵わないと思わずに、どうしたら勝てるのだろうかと考えることが大切である。では、次回をお楽しみに。
第2話 商売とはお互いの信頼であり、お客様への貢献である。
商売とは、取引先・銀行とは信頼関係、お客様へは貢献することを常に心がけています。
コインパーキング事業におけるお客様は、利用者様、地主様、不動産会社様などその場面により異なりますが、特に利用者様が最も多いお客様と言えるでしょう。

他社のコインパーキングで良く起こりがちなのが、駐車後の精算後にフラップ板が下がらなくなることがしばしば起きます。コインパーキングを運営する側にとって、フラップ板は無賃利用することを防ぐ目的でお客様にメリットは何一つありません。
商売をしていく上でお客様にご迷惑をかけてはいけません。
そこでワイティーエムでは、フラップ板を使わないコインパーキングの運営を最初に考案しました。これにはいくつかのお客様への貢献を盛り込んでいます。
2000年代初頭は24時間利用できるコインパーキングの数は実はそんなに多くなかったのです。理由は、管理者がいないときに、精算機の釣銭切れ、開閉バーの故障などで車が出庫できないときに対応する人がいないためです。
そのため22時以降に出庫できないコインパーキングが非常に多かったのです。
仕事や出張で遅くなった方も利用できるお客様の目線に立って、コインパーキングを運営するべきであると考えて、今までの概念にないコインパーキングを発明しました。
1.お客様の車を傷つけてしまうフラップ板を用いないコインパーキングである
2.24時間稼働して、夜遅くに帰るお客様が利用しやすいコインパーキングである
3.他社よりも安くて、お客様の利用しやすいコインパーキングである

江戸時代の武士・蘭学者「渡辺崋山」は次のような言葉を残しております。内職で画家をやっていたときにどんなお客様でも大切に扱った。その心得を「商人八訓」として残しています。
その一つに、「十両の客より百文の客を大事にせよ」とあります。
コインパーキングは、1回のお客様のご利用額は僅かなものです。しかしながら、そのことを軽視せずに、お客様のことを考えた利用設計、制度発明を行っていくことが何よりも大切なことであります。
フラップ板を用いないコインパーキングを設計したときは他社から笑われたものです。「こんなコインパーキングでは皆が無賃利用して経営破綻してしまうぞ」と嘲笑されたものです。
しかし、現在ではどうでしょうか? チケット式パーキングにより、フラップ板を用いない形式は日本中に広まりました。そのさきがけとして、ワイティーエムの発明は時代の最先端を走っていたのです。いつの時代も世を切り開いていくのは、飽くなき探求心とお客様のことを思う心であるのです。
